韓国時代劇のありえない衣装は嘘?実在した昔の服装と比較!
韓国時代劇でのきらびやかな服装はありえないと言われています。
ドラマでの衣装は全部嘘なのでしょうか。
- 韓国時代劇のありえない衣装は嘘?
- 実在した昔の服装と比較!
昔の実在した服装と比較してみて、ありえない衣装かどうか検証していきたいと思います。
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【韓国時代劇】ありえない衣装は嘘?
otonohakotoha 韓国時代劇の衣装がとても好きです。とても素晴らしいですね! http://t.co/sOdVm82TeI pic.twitter.com/J61CEFRtw3
— kgdigfdfsg (@kgdigfdfsg) March 21, 2014
韓国の時代劇が描かれている年代には、染色の技術はありませんでした。
つまり、韓国時代劇のカラーの衣装は嘘ということです。
色のついた服は、一部の位の高いお金持ちの人たちだけが中国から輸入したものを着ていたとされています。
なので、貧しかったほとんどの平民が色つきの服を着ることができなかったと言われているんです。
ドラマでは淡く染めたような服を着ていたけど、それも嘘なのかもしれないよね。
では、実際韓国の昔の人たちの服装はどのようなものだったのでしょうか?
昔の服装はカラフルではなかった!
常民は着用が許されず、中人と両班は中国から生地を輸入していたので、染色はできても需要が無かったのだと思います。これは18世紀後半、李朝の図画署画員の官職、僉節制使の申潤福による両班の画ですが、両班ですらこの程度の彩色の服装でした。化繊の衣装はすべて嘘だと思います。
— 六衛府 (@yukin_done) January 7, 2022
※京畿大博物館 蔵 pic.twitter.com/xonp5N7dh1
韓国の昔の人々は色のついた服を着ていませんでした。
この頃はまだ染色技術がなかったと考えられていて、お金持ちの一部の両班だけが中国から輸入した色つきの服を着ていたとされていたのです。
また、身分制度が厳しく、階級によって服の色も区別されていたと考えられます。
赤は、火のように燃え、生気があふれ、邪気を追い払うと捉えられていたから、ドラマでも王族の人たちだけが着ていたよね。
上から赤→紺→緑→灰というふうに階級が分かれていたとされています。
しかし、これもほんの一部の富裕層だけで、両班のなかでも色のついていない服を着ていた人が多かったようです。
黄色は中国の王族が使用していたので、実は朝鮮では使われていいなかったそうだよ。
嘘のありえない衣装がヒットしたきっかけはチャングム!
名作🇰🇷
— のぞ管 Second Office 🎸 (@OfficeSeco26585) May 6, 2024
知ってる❓
『宮廷女官チャングムの誓い』<ノーカット字幕版>4/28(日)スタート!https://t.co/aiMo3dSdkL pic.twitter.com/tFtFaeR0fD
韓国時代劇で、カラフルな衣装がヒットしたのは、「チャングムの誓い」がきっかけだといわれています。
日本でも大ヒットしたこのドラマには、イビョンフン監督のある強い思いがありました。
それは、時代劇を若い人たちにも見て欲しいということ。
時代劇は色褪せた古臭い時代遅れなものと言われていたんだよね。
時代劇のマイナスなイメージをなんとか払拭しようと、お話の展開をスピードアップさせ、セリフも分かりやすい現代の言葉にし、音楽にもこだわりました。
それから、衣装もカラフルにして、金や銀をふんだんに使用し、華やかなイメージの時代劇を作り上げていったのです。
色鮮やかな服装は、その時代にはありえないものでしたが、作品の美しさに視聴者は魅了され、ドラマにくぎ付けにされていきました。
チャングムのエプロンも実は創作されたもの。でも可愛かったよね~。
その後のイビョンフン監督の作品は、「イ・サン」、「トンイ」、「オクニョ 運命の人」など、多くのヒット作品が生まれ、韓国時代劇の色とりどりな衣装は当たり前のものとして存在するようになったのでした。
韓国時代劇がヒットしたのは、カラフルで豪華絢爛な衣装もその要因のひとつだったんだね。
【韓国時代劇】実在した昔の服装と比較!
韓国の甲冑フォーラム的なサイトを見てたら「なぜわが国(韓国)の歴史ドラマの甲冑は考証が残念なのか。」という書き込みがあって凄く既視感が。博物館には大変素晴らしい復元甲冑が展示されていたので、やはり資金的な問題なのかも…? pic.twitter.com/GlZRVcER6e
— 水晶 (@kokutenkyou) December 31, 2017
昔の資料と韓国時代劇の衣装を比較してみると、ほとんどが実在とは違うものだということが分かります。
美しい宮廷の衣装だけではなく、兵士たちが身に着けている鎧もそうなのです。
ドラマの戦のシーンでは、強そうな装飾がほどこされた鎧で果敢に敵に立ち向かう姿が印象的ですが、実際は鋼などを作る技術も資金もなかったのではないかと言われています。
画像を比較してみると、もっと動きやすそうで軽そうなイメージだよね。
兵士たちは機能性を重視していたそうなので、ほとんど装飾もなかったのではないでしょうか。
頑丈な鎧は、やはり階級の高い金銭的に余裕のある大臣や高級官僚だけが身に着けていたとされています。
実在の服装はほとんど白だった
歴史通という月刊誌、2011年11月号
— 鴎如無(kamomeno Jona) (@JonaKamomeno) October 29, 2022
約100年前の街の風景だが、実際に見たことあるでしょう?
清平で!
朝鮮ノスタルジーだね。
この時代、衣服はほとんど白、白一色。
朝鮮には染物技術がなかったから。
韓国時代劇のカラフルな衣装はウソ! pic.twitter.com/HIY6BakxXB
韓国の人々が「白衣の民」と呼ばれているように、ほとんどの人が白い服を着ていたとされています。
なぜ白い服を着ていたんだろう?
白い服を着ていた理由には諸説あります。
- 染色の技術がなかった
- 色つきの服を禁じられていた
- 白を好んで着ていた
最も有力なのは、白を好んで着ていたという説です。
白は、太陽を象徴するため神聖な色とされていました。
悪い霊気を防ぎ、体に活力をもたらすと信じられていたのです。
そのことから、韓国の人々は色のついていない白い服装を着ていたのだと考えられます。
日本でも白は清廉や潔白なイメージがあるから、結婚式でも純白ドレスを着ているんだろうね。
実は、染色技術が入ってきてからも白ばかり着るため、色つきの服を着るように朝鮮総督府が呼びかけたという資料もあります。
その後、ようやく色のついた服が出回ったとか。
韓国の人々の、白への強いこだわりがよく分かる出来事ではないでしょうか。
昔と比較して分かるフュージョン時代劇の面白さ
#哲仁王后 完走
— Yasuko529 (@yasuko29_bg) October 15, 2021
女好き自由人シェフが朝鮮時代の王妃の体に入ってしまうフュージョンコメディ時代劇
いやもうこれは主役二人のキャスティングが神!ストーリーが面白いと言うよりはシンヘソンの演技に終始魅せられたドラマだった、最高!
史劇苦手な人でも絶対楽しめるよ👍 pic.twitter.com/FQ37PPRkkf
韓国の昔の服装と韓国時代劇の衣装を比較してみると、全く違うということが分かりました。
このことを、歴史の捏造とか改ざんだという声もあります。
しかし、衣装がありえないほど変化したことで、たくさんの人が楽しめるエンターテイメントが増えたのも事実です。
そのひとつにフュージョン時代劇があります。
ファクト(事実)とフィクション(創作)を組み合わせたファクション時代劇は、実在の人物を描くことが主流なんだよね。
フュージョン時代劇はロマンスやアクションが中心となり、実在しない人物が主人公となることもある斬新な設定を融合させた時代劇のこと。
時には、タイムスリップするなどの奇想天外な展開もあり、ますます衣装もきらびやかに演出され、その時代を美しく表現しています。
男装あり女装あり!うっとりするような恋愛模様がたまらないのよね~。
もちろん、全てがありえない話、ありえない衣装。
しかし、実在とは違うということを理解した上で、韓国時代劇を楽しむことは悪いことではありません。
様々な意見がありますが、過去との違いを楽しむのも時代劇の醍醐味のひとつではないでしょうか。
たくさんの人に韓国時代劇の面白さを味わって欲しいな☆
まとめ
これまで、韓国時代劇のありえない衣装は嘘なのか、実在する昔の服装との比較検証をお伝えしてきました。
- 韓国時代劇のありえない衣装は嘘だった。
- 実在した服装と比較すると、昔は白が多い。
韓国時代劇の衣装は嘘でしたが、昔の服装と比較することで、より時代劇の美しい表現の深さが理解できたのではないでしょうか。